重厚な感じのする金堂とは対照的に、この写経道場は日本古来の建物を彷彿させる民芸調に仕上げられています。正面の飾り窓や太鼓柱の曲線が醸し出す雰囲気、また、天井に置かれた燻し竹も懐かしさを呼び起こさせ、静かで穏やかな、落ち着いた時間にいつまでもひたっていたい気持ちになるようです。

 写経は宗教的なお勤めであり、精神修養の一つですので、ただ「般若心経を書き写す」というだけの作業とは異なります。体中の全神経を集中させ、滅罪あるいは懺悔の気持ちを込めて一字一字を丁寧に写経をしますと、六根{眼・耳・鼻・舌・身(体)・意(心)}が清浄になり心身のリズムが自然と整えられていきますし、写経を重ねていくことで、知らず知らずのうちに願い事も叶えられていきます。また更に重ねていきますと、自身の中にある尽きない諸欲も、いつしか菩提心(悟りを求める心)へと高められていくのです。
 このように写経の積み重ねは、一言で言い表せないほどの大きな大きな功徳となって自身へと回向されていきます。写経道場にて写経されるのもよろしいでしょうし、「家業の行」として自宅で写経されるのもよろしいでしょう。
 明るく楽しい日々を過ごせるよう、わずかな時間も大切に写経をお楽しみ下さい。

 この道場では写経をするほかに毎月28日午前11時より、護摩の法要が行われます。 皆様の書かれました護摩木を焚き、諸願成就の祈願祈祷が行われます。
 真言密教独特の修法である「護摩供」に是非ご参加下さい。

写経道場(Shakyodojo)



堂内仏像

道場では