日本最大の五大明王(Godaimyooh)

 内陣には中央に不動明王。高さ約5m(火焔を含む)。青隆寺の色を象徴する極彩色の青不動です。 その両側には脇侍(キョウジ)として、右に衿迦羅童子(コンガラドウジ)、左に制タ迦童子(セイタカドウジ)。 いずれも淡彩色の細やかな色使い・文様で、その美しさには目を奪われます。 内陣の四方には、金剛夜叉明王(コンゴウヤシャミョウオウ)・大威徳明王(ダイイトクミョウオウ)・降三世明王(ゴウザンゼミョウオウ)・軍荼利明王(グンダリミョウオウ) を奉安してあります。

 この四明王と不動明王を合わせて五大明王といいます。脇侍までふくめてこの規模の仏像群は日本一といえるでしょう。

 不動明王には「あまねく一切の衆生を教化して救済せよ」という大日如来の命令を受け、 真言を奉じて、特に救いがたい衆生に対して、異形の恐ろしい姿をもって相手を威嚇・屈服させ、魔障を調伏し、 力尽くで仏の教え(悟り)へ導こうとする使命があります。そのため、他の仏・菩薩とは異なる形相をしていらっしゃるのです。

 しかし、その心の中には、あくまでも迷える衆生を救い、 仏の世界へ是が非でも導きたいという深い慈悲心が満ち満ちているのです。

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