日本古来の衣体をまとい、法螺貝、銅鑼、チャリン棒の音の響く中、青隆寺信者60名とともに仏教式の行進(行道)で
合同法要が幕を開けました。多くのオッティリエンの信者によって聖堂内は埋め尽くされ、双方の信者の見守る中、
式典は進んでいきました。生活する国、信仰する宗教はお互いに違いますが、そこに参列した信者の皆さんそれぞれに素晴らしい
体験をし、感動を共有することができたと思います。法要を初めて目にした現地の方は、仏教について、
また衣体や仏具について大変興味を持たれたようで、法要後多くの質問が飛びかっておりました。
昔、オディティアという盲目の女性がいました。洗礼を受け、目が見えるようになったという話があり、
ベネディクト会の教会にこのオディティアが祀られておりました。
1884年、ザンクト・オッティリエン大修道院の創設者が、この教会を買い取ったのがこの修道院の始まりであります。
キリスト教ではこのオディティアは聖人の一人とされており、現在も修道院内の小さなチャペルに祀られています。
ザンクト・オッティリエン大修道院は、世界約30ヶ国に別院があります。修道院の敷地内に
学校、家具屋、家畜舎、消防署、駅などが存在し、一つの村が形成されております。
約100名の修道士はこれらの場所でベネディクトの教えの下「祈りと勤労」を実践しながら修道士としての生活を送っています。