本堂(Hondo)

寺内の諸堂では

 本堂の心柱(シンバシラ)は樹齢1200年以上のチーク材を使用してあります。本堂の中心にその木が4本ありますが、 この4本はもともとの大樹を縦に4等分したそれぞれの部分から切り出された柱で、 この4本の柱が屋根全体の重さ100tのほとんどを支えています。

 また、この柱を切り出して残った部分から、本堂入口の4本の向拝柱が作られましたので、そのことを考えますと、 原木がいかに大きかったのかということは想像に難しくないと思います。

 回廊には樹齢600年以上のアメリカ杉を使用してあります。アメリカ杉は雨に強いため、回廊には適しているのです。

 屋根の破風(ハフ)部分にある懸魚(ゲギョ)には、樹齢750年以上の屋久栂(ヤクトガ)の一本木を使用し、 屋根裏の羽根木(ハネギ)にはねばりのあるシベリア松(樹齢150年以上)を使用してあります。

 このように、本堂一つとってみても、さまざまな国からさまざまな種類の樹木が運ばれてきて使用されており、 この本堂に世界各国からたくさんの人々が参詣に集まってくることを象徴しているようです。

建築様式

 参拝に訪れた方々は、大体1時間程度自分でお勤めをされます。 仏様に対峙し、お勤めをしている中で、自然に説法され、気づかされていくことも多々あります。