観音堂 (Kannondo)

 観音堂の本尊は、大理石に彫像された如意輪観音です。 その他に、聖観音、十一面観音、白衣観音、一葉観音と、合わせて五観音菩薩が奉安されています。 それぞれの観音様がたたえられる微笑みは、手を合わされる皆様の心の中に温もりや優しさをもたらすことでしょう。



 金堂から観音堂へと続く渡り廊下横の白壁には、中国の敦煌を代表する反弾琵琶菩薩を模した「伎楽天」が待ち並び、 皆様を歓迎いたします。

 この「自心佛」は、住職の書です。「佛」の一文字が手水石で隠されていますが、 ここには「自身の心の中の佛とは簡単に対面できないものですよ」というメッセージが込められているのです。

 さて、観音堂には仏像以外にも貴重な仏様の姿を拝観できます。一つは、回廊のつき当たりに構えた、 エッチングガラスの不動明王。もう一つは本尊の後部に掛けられた西陣織の十一面観世音菩薩。 いずれにしましても、現在の日本における最高の技術をもって、表現された佛様になります。

 堂内には観音様、あるいは佛の教えを象徴する蓮の花がいたるところに表現されています。 お堂正面の引き戸にはめられたエッチングガラス、天井絵、仏様の台座、結界そして屋根瓦など あらゆるところに蓮の花が咲いています。

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