日中仏教文化交流

◎平成13年4月24日(青隆寺にて)
〜中国陝西省仏教協会と歌舞団が来鹿〜
 平成13年4月24日、25日の2日間に渡って、中国陝西省仏教協会の僧侶7名をはじめ、21名の訪日団が青隆寺を訪れました。 仏教はシルクロードを経て、唐の都・長安(現在の西安)から日本へ伝播されました。西安市を省都とする陝西省には、 日本の仏教寺院と関係の深い寺院が多く、この交流によって仏教を縁として、両国の文化・芸術等が相互に発展し、 友好を深めることを目的としました。この両日に日本側・中国側の法要、記念植樹などが行われ、また歌舞団による 唐時代の(当時弘法大師・空海が目にしたであろう)踊りを鑑賞することが出来ました。 この両日間は、青隆寺にとって国際交流の第一歩となる出来事であり、大変充実した2日間であったように思います。
訪日された僧侶の方々の紹介

 団長 界明 法師・・・西安大興善寺方丈、西安市仏教協会副会長
         ※大興善寺は中国密教発祥の地
          弘法大師・空海の師は恵果阿闍梨であるが、
          その師匠不空三蔵ゆかりの寺院である。

    増勤 法師・・・西安市大慈恩寺方丈、陜西省仏教協会副会長
         ※「西遊記」で知られる玄奘三蔵法師がインドから
          持ち帰った教典を翻訳した寺院。
          大雁塔が一般に親しまれている。

    K性 法師・・・扶風大明寺監院、陜西省仏教協会副会長
         ※大明寺は奈良・唐招提寺を創建した
          鑑真和尚ゆかりの寺院。

    諦性 法師・・・草堂寺監院、西安市仏教協会副秘書
         ※法華経(この中に「観音経」を含む)や
          阿弥陀経を翻訳した鳩摩羅什の墓地がある寺院。

    寛旭 法師・・・西安市青龍寺監院
         ※青龍寺は弘法大師・空海が
          恵果阿闍梨から密教を付法された寺院。

    寛池 法師・・・陜西省長安興教寺監院
         ※玄奘三蔵法師の墓塔「玄奘三蔵塔」があり、
          日本の法相宗(奈良・薬師寺など)を開いた
          窺基法師の墓塔もある寺院。

    本昌 法師・・・陜西省西安市香積寺監院
         ※浄土宗発祥の地で、
          阿弥陀仏と善導大師が祀られている。