タイ・カンボジア巡礼

平成19年11月14日〜17日

〜804年、お大師様31歳の時、以前より希望されていた入唐留学の勅命を受け、遣唐使船の第一隻に乗り込み、 大陸に向かって大海原へと向かわれました。
 四隻連なって出航した遣唐使船でしたが、暴風雨に遭い四散してしまいます。
 お大師様の乗船していた船は、2ヶ月間洋上を漂流し、目的とする長江(現在の西安)へと向かわれたのでした。〜

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 今回私達は、新旧の様々な風景に出会える「上海」、2500年もの昔、呉の国王が城を築いたことに端を発する古都「蘇州」、 山、湖、庭園に囲まれた美しい水の都「杭州」、また、中国第一の水郷の町と言われている周荘を訪れました。

 まず、蘇州では、お大師様が長安に向かわれる際に立ち寄られた、除夜の鐘で有名な『寒山寺』。 中国禅宗十刹の一つにかぞえられ、お大師様とのゆかりも深い杭州の『霊隠寺』。それから、周荘の『全福寺』、 玉仏で有名な上海の『玉仏寺』など4つのお寺を参拝し巡礼させていただきました。

 お大師様と共に歩む「同行二人」の巡礼で、お大師様と御縁のあった地を自分の足で歩むことで、そこに映る自然、 人々の雰囲気や町の賑わい、醸し出される空気などから、1200年前の唐時代にお大師様が感じられたであろうことを 体験させて頂けたように思います。現在の中国という国を通じて、その歴史から生み出された人々の智慧や自然観、人生観、 宗教観等、それぞれに五感を通して体験し、充分に楽しませていただきました。