中国・シルクロード 求法の旅路巡礼

平成17年7月30日〜8月4日

 玄奘三蔵が天竺(今のインド)へお釈迦様の教えを求めて長安を出発したのは629年。”自分は必ずや西の方、天竺に向かいます。 天竺に向かうまで決して東には戻りません。”という強い信念とともに長い求法の旅が始まったのです。


 仏法を慕い求めたいという強い思いだけで、往復17年に渡る長い求法の旅、19年に渡る翻訳生活の偉業を成し遂げた玄奘三蔵。 国禁を犯し、命を懸けて天竺へ赴き、中国へ仏典を持ち帰り、多くの教典をサンスクリット文字から翻訳して下さったのです。 そのおかげで今私たちは般若心経の読経や写経をすることができるのです。

 連日40度を超える灼熱の地・新彊ウイグル自治区。どこまでも続く砂漠地帯。過酷な環境の中、 信念を貫き通した玄奘三蔵の足跡を辿らせていただきました。

 玄奘三蔵も目にしたであろうキジル・クムトラ・クズルガハ千仏洞などを訪れ、 1000年以上も昔に道具も十分に揃っていない状況で、何百年もかけて岩に穴を掘り、仏画を描き仏像を彫った当時の人々の、 仏教に対する強い思いを感じることができました。